今度はカナダへ

60代前半。女。やってみたいこといっぱいあり~🎵なんです。 体験したことの備忘録的ブログです。

お遍路体験してみよっと!(7日目)

4月1日。きょうは23番薬王寺のみ。距離も20㎞くらいだしゆっくり行けるかなと思っていた。昨夜泊まった山茶花でお昼の食べ物もお接待して頂いて心配もない。

どこを歩いていた時かわすれたが、スマホの通知音がなって菅官房長官が新しい元号が「令和」だと発表したことがわかった。

由岐駅でひと休み。暖かくてのどかだ。猫が最初は一匹現れ、そのうちにもう一匹三毛猫がどこからか現れた。三毛猫を最初にいた猫がゆっくり追いかける。同じ方向に消えて行った。ああ、こんなゆっくりした時間を過ごせていいなぁ。幸せだぁ、と思う。
山茶花に夕べ泊まっていた二人が来た。このお二人はご夫婦かと思っていたらそうではなかった。男性の方は初めてなので女性のほうが道案内しながら一緒に来たと言う。

あんなにのどかな天気だったのが、あと2㎞くらいで薬王寺に着くという時に無情にも雨が降り出した。とりあえず木の下で雨宿りする。小雨になって歩き始める。途中でふりかえるとえびす洞が見えた。岩の間から向こうに海が見える。あー、がっかりだ。88ヶ所札所巡りに行ったらここに寄りたいと思っていた。なのに雨の中を戻りたくなくて寄るのをあきらめてしまった。

少し行ってまた雨宿り。向こうに東屋が見える。連れにあそこで雨宿りしようと言って駆け込む。すると昨晩、山茶花に泊まっていた男性がおやつを食べながら雨が止むのを待っていた。
すみません、一緒に雨宿りさせて下さいと言って椅子に座ってしまう。空のほうを指して、あっちのほうは晴れてるのにこの雲がどかないうちはダメですねぇなんて話しながら待つ。そのうち雨は止んだ。

先に男性が行く。もう薬王寺はすぐだ。前方を行く男性は近くの店(だと思った)の中から出てきたおばさんに何か声をかけられ、中に入っていくのが見えた。あとに続く連れも中に入る。私にも声をかけてきた。「お接待しますから中へどうぞ。コーヒーがいいですか?お茶がいいですか?」と聞く。「ではコーヒーを」と言いながら、また思った。ポチ袋を頂いた時のようにタダで頂いていいのかしらと。
建物の中が濡れないように入る前にリュックにかけていたビニールをはずしてから入った。別のおばさんがきなこのついた草餅大福とコーヒーを運んできてくれた。えー、こんなにただで頂いていいのかしら?と思った。
おばさんに聞いた。「四国の人たちがこのように見知らぬ者にしてくださるお心はどんなお気持ちからなんですか?」
「自分たちも知らないところに行ってもてなされたらうれしい。だからここに来てくれる人にももてなして喜んで頂きたい。遠慮したり、先を急ぎますからと断る方もいるけれど、そうされるのはうれしくない。むしろがっかりするんですよ。」と、おっしゃった。もう一言よく聞けなかったが、私たちはお薬師さんのそばに居させてますからとか言ってたかな。何にしてもすばらしいことだ。なかなかできるものじゃない。
ごちそうさまでした。ノートに連れが何か書いた。納札を渡して出る。お薬師さんにすぐ着いた。団体さんもパスで到着。
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