今度はカナダへ

60代前半。女。やってみたいこといっぱいあり~🎵なんです。 体験したことの備忘録的ブログです。

お遍路体験してみよっと!(41日目)

5月5日。
八十窪さんで朝食をいただいて出発。このゴールデンウイークを過ぎないと高速バス代も割高だ。なので、1番に戻ることにしている。まず10番の切幡寺へ向かう。
へんろみち保存協会の地図が見にくいので大窪寺切幡寺のつながりがよくわからない。四国全体がわからないし、東西南北を間違えそうな地図だ。連れに任せた。
新しい道路が出来ていたり阿波市の庁舎も新しくなっている
が地図にない。今は外国人向けの地図のほうが北がいつも上になっていて見やすいそうだ。英語だけでなく日本語も書いてあり、大きさも協会のより小さい。が、厚みはある。

所々、思いだす。ここ通って来たとか、ここで誰それがいたとか。熊谷寺の古い由緒ある仁王門や近くの高速道路も思い出した。
1番までは戻れないのでどこかで野宿しなければならない。緑の丘スポーツ公園に行ってみた。野球場の整備中だし、時間もまだたっぷりあったのでここはパス。
6番の安楽寺に通夜堂があると聞いていた。通夜堂には一度も泊まってないので体験してみようと安楽寺に行く。
駐車場の脇に休憩場所がある。男性が一人いた。
トイレに行っている間この人にここに泊まるれるか連れが聞いていた。
つっけんどんな態度で「黙認」と言ったそうだ。
私が戻ってきて通夜堂を見てみたいと言うとこの人は細かく教えてくれた。電気のスイッチのあるところは言われなければわからなかったかもしれない。
行ってみると、あまりきれいではない。誰かが使った敷物や枕がそのまま。窓に忘れたのか置いて行ったのかわからない荷物。飴も袋に残ったままそこに置いてある。本も数冊ある。英語のもある。自由帳が二冊あったのでペラペラとめくると数ヶ所は外国語で書いてある。
鐘つき堂だったのか滑車やロープもあって、ここで寝るには気持ちがいまいち弾まない。戻って連れに話す。お前が決めていいよと言う。ならばこちらにする。ここにいた男性によろしくお願いします、と言ったらいろいろ教えてくれた。
隣りのトイレにはお湯が出るところがある。頭も洗えるし、身体も拭ける。ただし、10リットル使うと水になるので出し放ししない。電気は自動で点いたり消えたりするので、夜、身体を動かしていると点いたままだ。充電はそこでできるとか詳しい。
そのうち夜食を買いに男性は出かけた。
戻ってきてまた話しだす。いろんなことを知っている。知らないのは宿のことだけ。野宿専門らしい。四国のお遍路だけでなく熊野古道高野山、どこかの観音霊場も行ったそうだ。神奈川から始めて千葉や茨城、長野まで行って上田に戻ったりと、人生を歩き旅で過ごしているみたい。高野山の行事に参加するのか6月になったら和歌山に行くそうだ。それまでここにいるらしい。
またこんなことも言ってた。車を使う遍路はへんろでなくて観光客だと言う。歩きへんろをするからこそいろんなことを見たり聞いたり気づくことができるんだ。遍路したい人には歩きへんろをしなさいと伝えるように言われた。
まだまだいろんな話しをしてくれた。この人、静岡県の沼津出身。最初はとっつきにくい感じがしたけれど話すとこの人なりの世の中の見方などおもしろかった。
翌日朝にはコッヘルでお湯を沸かし、私たちにコーヒーを接待してくださった。野宿ではいつも誰もいないようなところにしていたが、最後ここに来てよかったと思った。連れがいるからこそ、よその男がいても安心だった。
民宿旅館宿坊ビジネスホテルと宿に21回、野宿21回。たまたま半々になった。費用もだいぶ節約になった😁